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冷えとり健康法

第2章 方法と進め方



「冷えとり健康法」のおおよそのところがお解りいただけたと思います。

それでは、いよいよ具体的な方法で、ココロもカラダも美しくなっちゃいましょう。


「楽しみながら」が冷えとりを長ーく続けるコツです。




第1章 冷えとり健康法とは
 ・冷えとり健康法とは
 ・そもそも、「冷え」ってなに?
 ・冷えとりをすると何がいいの?

第2章 方法と進め方
  [1] 半身浴と足湯
  [2] 靴下の重ね履き
  [3] 服装3原則
  [4] 腹八分目
  [5] 食べ物(温める食品と冷やす食品)
  [6] 部屋の空気をかき混ぜる
  [7] 明るい気持ちで生活する(心を乱さない)


第3章 めんげん(瞑眩)とは
 ・「めんげん」と向き合おう

第4章 おしゃれな冷えとり
 ・スイートサイトの「冷えとり」





[1] 半身浴と足湯

 「靴下の重ね履きなんか」と思っている方、半身浴だけでも結構です。 

 是非今夜からお試しください。 

 何より気持ちが良く、一日の疲れを取ってくれリラックスして眠りにつけますよ。 
 



・みぞおち(胃のあたり)から下だけをお湯につかる

・手や腕はお湯から出す
 (20~30秒間位であれば、肩までつかるのはOK) 

・お湯の温度は37~39度
 (ゆっくりと入れるお好みの温度を探してください)

・最低でも20分(長い場合は水分補給を)


冷えとり健康法

すると、だんだん体の芯から じわ~っ と温まり、汗が出てきます。 

お魚やお肉料理も、強火で焼くと表面だけ焦げて芯は生の状態ですが、

トロ火でじっくり焼けば中まで焼けますよね、そのようなイメージです。



本や雑誌、防水仕様のラジオや音楽プレーヤー、アロマキャンドルなどを持ち込んで、

お勉強orリラックスタイムにすると、半身浴の時間が楽しみになります。


低めの浴槽イスをお風呂の中に入れ、高さ調節をして、

自分なりにしっくりくるやりかたを見つけてください。




足湯:

入浴ができない場合は、バケツにお湯を入れて足湯にします。

大き目のビニール袋でバケツごと膝上まで包むと冷めにくくなります。 

冷めてきたら熱いお湯を足しながら30分ほど、上半身はできるだけ薄着で、

全身がぽかぽか温まるまで続けてください。



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[2] 靴下の重ね履き

足の裏は、第二の心臓とも言われ、直接内臓とつながっており、汗腺が最も発達し、

冷え・食べすぎ・循環障害の毒が出やすい場所です。 


絹(シルク)を基本にして、綿・ウール・麻など天然素材のソックスを、交互に4枚以上

重ねて履き、足元を暖め血液の循環を良くすることにより、内臓の働きを活発にし、

溜まっていた毒素が外に出るデトックス効果を高めると同時に、

前述の半身浴と同じ効果を入浴時以外で得ることができるので、

「冷えとり健康法」ではとても重要な部分です。
冷えとり-あ
重ね履きの順番:

冷えとり健康法 ・1枚目: 素足に、シルクの5本指の靴下を履きます。

 シルクは毒を吸い、吐き出す効果が高く、

 保温性に優れているためこれを1枚目とします。

  5本指がいいのは、指と指の間から出る毒素を

 良く吸い取ってくれるからです。


冷えとり健康法 ・2枚目: 次に綿、またはウールの5本指の靴下を履きます。

 綿は、吸毒作用はあるのですが排毒の作用が小さく、

 1枚目のシルク靴下が吐き出した毒の 「受け手」となり、

 体内の排毒作用を助けます。

 そのためシルクだけを重ねて履いてもあまり効果はありません。

 一枚でシルクと綿の2層や混合構造になっている靴下もございます。


冷えとり健康法 ・3枚目: 再びシルクの先丸靴下を履きます。


冷えとり健康法 ・4枚目: コットンやウールアルパカなどの靴下です。

 なるべく天然繊維100%のものが良いのですが、一番外側の靴下は

 見栄えもあり化繊の混合(割合はできるだけ少ないもの)

 でもOKです。



靴下を最低4枚履くという原則は、入浴中以外、24時間、寝る時も履きます。 

体調にあわせ、枚数を増やしてください。


足の裏からは、1日にコップ一杯くらいの汗が出てきますので、靴下がぬれたと感じたら、

こまめに取り替えてください。


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[3] 服装3原則

 [a] 頭寒足熱

  冷えを取るには 頭は涼しく、足元は暖かく 、つまり トップスは薄く、ボトムスは厚く 

  基本のスタイルです。

  多くの人は上半身ばかり厚着をして、下はズボンかスカート一枚という人ばかりですので、

  これとまったく逆のことをしなければなりません。



 [b] 天然素材

  化学繊維よりも天然素材のものを身に付けた方が病毒の出方がよく、

  特に肌に直接触れるインナーはシルクをお奨めします。

  靴下の重ね履きの項でもお話しましたように、シルクを基本にして、

  綿やウールなどで重ね着をしていきます。



 [c] 締め付けない服を着る

  体を締め付けるような服装ではなく、少しフワット余裕のある感じで着てください。 

  締め付けると、血管が圧迫され血液の流れが妨げられてしまいます。


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[4] 腹八分目

冷えとり-食べ過ぎ

食べ過ぎると悪性コレステロールが増えます。 

それは皮下脂肪となるだけでなく、血管の壁に溜まり、動脈硬化など

循環障害を引き起こし、内蔵の機能低下につながります。


「冷え」の要因も重なり、さらに血管は縮み「血のめぐり」が

悪くなって血圧を上げることになります。 


これを防止するためには、食卓に並べる食事の量を2~3割少なくしておいて、

「ゆっくりと良く噛んで食べること」を心がけてください。

体が正常になり、無理に食べることもなくなり、ヘタなダイエットよりよっぽど

健康的で、効果があります。



[5] 食べ物(温める食品と冷やす食品)

食材自身の性質として、体を暖める作用のあるもの(陽性食品)と、

冷やす作用をするもの(陰性食品)があります。 

温かいスープでも、食材(陰性食品)により体を冷やすこともあるということです。


「冷え」をとるためには、できるだけ陽性食品を多く取り入れる必要がありますが、

陰性はまったく食べず、陽性ばかりを食べるということではありません。 

食べ物だけでは、「冷え」から来る病気をすべて防ぐということはできないので、

バランスや栄養面を考えながら、食事に気を配ってください。

冷えとり-パク



陽性食品(体を暖める作用のあるもの):
主に、地面の下に生えるものや水面下に生えるもの


・根菜類(ごぼう・大根・にんじん)
・イモ類や豆類
・ねぎ・にら類の根(白い部分)
・精白、精製しないもの(玄米、玄麦、粟、ひえ、天塩、粗糖)
・海藻類
・干したもの(干し魚、干し肉、乾燥野菜、干しきのこ)
・無添加の発酵食品(味噌、醤油、納豆、チーズ、ヨーグルト)[酒類は陰性]
・塩漬けや味噌漬けの野菜・魚・肉など
・漬物




陰性食品(冷やす作用をするもの)

・葉っぱ類、果物類
・精製したもの(白米、精製漂白小麦、白砂糖、化学調味料)
・動物性脂肪(バターなど)〔動物性たんぱく質は加熱すれば陽性に変わります 
・酒・タバコ・香辛料



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[6] 部屋の空気をかき混ぜる

部屋の中で、冷房や暖房をすると上の方が暖かく床側が冷たくなります。

これはお湯をかき混ぜないでお風呂に入っているのと同じ状態で、

頭寒足熱の原則に反するものです。


扇風機・エアサーキュレーターなどで、部屋の空気をかき混ぜ、

上(頭)と下(足)の温度差をなくすようにしてください。



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[7] 明るい気持ちで生活する(苦楽を楽しむ)

自分本位で、我執が強いと、いつもイライラ、クヨクヨ、ハラハラ。

感情の起伏が激しくなると当然頭に血が上ることになり、「冷え」が助長されます。

冷えとり健康法


「自分本位を捨て、心を丸く持ち、明るい気持ちで毎日を過ごすことが、

わたし達の最大の目標」と進藤先生もおっしゃっています。



自分のできることは一所懸命にしてあげる、人のために何かをしても、

してあげたなどと思わずに、こちらも人の世話になっているのだから、

それをお返ししただけだと考えて、報いを求めてはいけません。


そうすれば、多少苦しいことやつらいことがあっても、

ゆったり構えることができ、頭に血が上らなくなります。 



生活全体を見ても楽なことばかりがあるわけでなく、

苦と楽が混ざり合っている中で生きているわけです。 

つまり 「苦楽を楽しむ生活」 ということになります。



冷えとり健康法

我執は大きく4つに分かれて、傲慢、冷酷、利己、強欲となり、それぞれに対応する内臓があります。

・傲慢:
人を見下す、見栄を張る、感謝をしない、卑屈も傲慢の裏返しです。
 肝臓、胆のう系統の血管が縮んで、その部分が病気になりやすい。

・冷酷:
 冷たい、自分の都合しか考えない、他人に対する思いやりがない。
 心臓、血管系等が悪くなりやすい。

・利己:
 わが身の安全、安楽だけを求める。少しでも空腹を感じると、食べ物に手が出るので、
 食べすぎになりやすく、消化器系を悪くしやすい。 肥満も多い。

・強欲:
 欲が深く、金や物をためたがるほか、自分のしている努力や能力以上のものを欲しがる。 
 肺や大腸が悪くなりやすく、皮膚病や潰瘍性の病気、便秘、喘息にもなりやすい。


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