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【コラム記事】 ウール素材は温かいだけじゃないんですよ
【コラム記事】 ウール素材は温かいだけじゃないんですよ。
【1】 なぜ温かいの? ウールは羊(ひつじ)の毛ですが、温かいですよね。 なぜなんでしょう? それは、一本一本の繊維が縮れていて、それらが複雑にからまることにより、空気が溜まり、その空気の層により断熱効果が高まります。 そして、ウール素材そのものも断熱効果が高く、コットンの半分、ナイロンの5分の1の熱伝導性しかなく、それらの相乗効果により温かさが保たれるからです。 【2】 身体にいいらしいよ こんな優れた機能もあるんです。 a) ウールには、抗菌・免疫機能があり、臭いの原因となる細菌の繁殖を抑えクリーンな状態を保ちます。 b) 乾燥した季節に皮脂膜が傷付く事で起こる肌荒れもウールの下着を身につける事で肌が再生されるという研究結果が報告されています。 c) 暖かいというだけでなく、汗を吸収し発散するので、肌面がいつもサラサラで快適な着心地のため、リラックス効果が得られます。 d) 水をはじいて、静電気も起きにくいので汚れが付きにくいのです。 【3】 夏はどうなの? ウールを冬だけしか使わないのは、とてももったいないですよ。 なぜなら・・・ ウールは、季節と体温に合わせ保温や吸湿・排湿効果を発揮します(吸湿力はコットンの2倍、ポリエステルの4倍といわれています)。 それは『天然のエアコン』と言われるほどで、オフィスなどでは強い冷房、そして高い外気温、日本の夏には抜群の素材と言えます。 また、ウールは吸収した水分をゆっくりと蒸発させるため、汗冷えを抑えられます。 急速に蒸発させる化繊の場合、気化熱により体温を奪われ、逆に寒さを感じることもあります。 ◆ 蒸し暑い季節のインナー選びについてはこちらへ >> 【4】 チクチクしない? チクチク感が気になってウールはイヤという方もいらっしゃいます。 ウールだからチクチクするのではありません。 太いウール繊維を使っているため、それが肌を刺すからチクチク感じるのです。 たとえば、ヨーロッパのウールインナーの定番 JOHA(ヨハ)は、18~19ミクロン(千分の18~19mm)という最高級の極細メリノウールを使用しているため、チクチク感はほとんどありません。 2016年秋からjohaの販売開始から、 「こういうインナーを待ってたのよ」と多くのお客さまから ご支持、リピートをいただいております。 ただ、それでも過敏な方は、 「肌あたりが気になる」と感じる方はおられます。 そのなかでも、 「洗濯を繰り返すうち、感じなくなったわ」という方、「下にシルクなどの肌着を重ねて、逆に温かさと着心地が アップしました」という方もいらっしゃいました。 【5】 ウールマークってなに? 国際的な品質保証のマークです。 新毛のみ99.7%以上使用して、素材性能・縫製などの厳しい品質基準(純毛製品である事、生地の強さ、光や洗濯・汗などに対する色落ちなど)に合格した製品であることを意味します。 シルクなどの混紡製品にもこのようなマークもあります(新毛の50%以上:ウールマークブレンド) |
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【へ~ そうなんだ】 登山用品にはウールがよく使われているのです。 冬山はもちろん、夏でもそうです。 それは ・・・ 断熱効果が高く、汗をかいても吸収発散する作用があるのと、免疫抗菌作用があるため、少しくらいお風呂に入らなくてもウールならOK。 化学繊維だと抗菌加工が必要ですが、 ウールなら必要ないですね。 お肌の敏感な方は、抗菌加工で肌トラブルというのもよく聞きます。 薬品ですものね。 |